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日本のクリスマスはいつから? 由来と世界の「家族に贈る」クリスマス

公開日: 2026.09.26

この記事の結論

由来

キリストの降誕祭

イエスの誕生日は不明で、4世紀初頭の教会が12月25日に定めたとされる

日本では

明治の商店から

明治屋のクリスマス飾り(1900年に銀座店)や不二家のクリスマスケーキ(1910年)が広まりの一端に

世界では

家族で祝う日

ドイツやフィンランドでは、家族が集まり一人ひとりに贈り物を用意する

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そもそもクリスマスとは

クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う日です。イエスが生まれた月日そのものは分かっておらず、4世紀初頭の教会では12月25日と定めていたとされます。ローマ暦の冬至にあたる日で、初期のキリスト教徒がキリストを太陽と結びつけたことが関係している可能性が高い、というのが一般的な説明です。

東方教会の一部では旧来のユリウス暦の12月25日に祝うため、現在の暦では1月7日がクリスマスになる地域もあります。プレゼントやツリー、特別な食事といった習慣は、キリスト教以前のものや世俗的なものも混ざりながら、各国で独自に育ってきました。

日本のクリスマスはいつから?

1552年、山口での降誕祭ミサ

記録に残る日本で最初のクリスマスは、1552年(天文21年)に周防国山口で、イエズス会の宣教師コスメ・デ・トーレスらが日本人信徒を招いて行った降誕祭のミサとされています。その後、江戸時代の禁教で表立って祝われることはなくなりましたが、長崎・出島のオランダ人は「オランダ正月」という形で冬の祝いを続けていたと伝わります。

明治: 明治屋の「クリスマス飾り」

明治屋によると、創業者の磯野計はイギリス留学中の経験をヒントに、1885年(明治18年)に横浜で創業した当時から、広告宣伝の一環として店に「クリスマス飾り」を始めました。1900年(明治33年)に開いた銀座店でも飾りを行ったところ、銀座の多くの店がそれにならうようになったといわれています。

1910年: 不二家のクリスマスケーキ

不二家の社史によると、1910年(明治43年)11月に横浜・元町で洋菓子店を開き、同年12月にクリスマスケーキを発売しています。1922年(大正11年)にはショートケーキを発売しており、スポンジにクリームといちごを飾った日本独自のクリスマスケーキは、不二家がこの頃から広めたものとされています。

昭和: 12月25日が休日だった21年間

1926年12月25日に大正天皇が崩御したことで、1927年(昭和2年)から1947年(昭和22年)まで12月25日は「大正天皇祭」として休日でした。この21年間に、日本でクリスマスの習慣が広く普及・定着したとされています。

1948年に祝日法が施行されて休日ではなくなりましたが、クリスマスはその後も年中行事として定着しました。戦後は洋菓子が一般の家庭にも広がり始め(不二家の社史より)、今ではクリスマスケーキやイルミネーション、商業施設のクリスマスセールが冬の風物詩になっています。

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サンタクロースの原型は聖ニコラウス

サンタクロースの起源は、3〜4世紀に小アジアのミラ(現在のトルコ)で司教を務めた聖ニコラウスだといわれています。貧しさから娘を嫁がせられない家に、夜こっそり金貨を投げ入れて救ったという伝説が有名で、靴下に贈り物を入れる習慣の由来として語られることもあります。

ヨーロッパでは命日とされる12月6日に聖ニコラウスの祭りが行われ、オランダ語の呼び名「シンタクラース」がなまって「サンタクロース」になったという説があります。ナショナル ジオグラフィックは、サンタクロースは地中海沿岸で生まれ、北欧全域で発達し、やがてアメリカに渡って今のおなじみの姿になったと紹介しています。赤い服や白いひげの姿が定着した経緯には諸説あります。

世界の「家族で祝う」クリスマス

日本では恋人や子どものイベントという印象が強いクリスマスですが、キリスト教圏の多くの国では、離れて暮らす家族や親戚が集まる大切な家族行事です。

ドイツ: 4週間のアドヴェントと家族全員へのプレゼント

在日ドイツ大使館(ドイツ外務省)のページによると、ドイツではクリスマスまでの4週間を「アドヴェント(待降節)」と呼び、一年で最も大切な時期とされています。常緑樹のリースに4本のろうそくを立てた「アドヴェンツクランツ」を食卓に飾り、日曜日ごとに1本ずつ火を灯していきます。

イブにツリーの下に置くプレゼントは、両親から子どもへだけでなく、家族一人ひとりがそれぞれに用意して自分でラッピングし、必ずカードを添えるのだそうです。12月25日・26日は祝日で、ゆっくり食事をしたり、近くに住む親戚を訪ねたりして静かに過ごします。ドレスデンでは名物の「クリストシュトレン」がクリスマスのごちそうとして知られ、シュトレン祭りも開かれています。

イギリス: 12月26日のボクシング・デー

イギリスや一部の英連邦諸国では、12月26日が「ボクシング・デー」という休日です。ブリタニカ百科事典によると、伝統的には使用人や商人、貧しい人々に贈り物をする日でした。名前の由来は、教会の献金箱を開けて貧しい人に配ったからという説と、クリスマス当日も働いた使用人に翌日、贈り物の箱を渡したからという説があり、はっきりしません。家族だけでなく、日頃お世話になっている人へ感謝を届ける日といえます。

イタリア: 家族や友人に贈るパネットーネ

ミラノ発祥とされる発酵菓子「パネットーネ」は、イタリアのクリスマスに欠かせない存在です。1kgほどの大きなドーム型が主流で、日本のケーキのように1日で食べ切るのではなく、1月上旬まで続くクリスマス期間に少しずつ切り分け、12月25日の昼食会の締めに家族や親しい友人と分け合うこともあります。日本パネットーネ協会が紹介するイタリアの職人の言葉では、家族や友人にパネットーネを贈ることは「とても大切なこと」とされています。発祥のエピソードには諸説あります。

フィンランド: 「お正月」に近いクリスマス

フィンランド大使館の職員へのインタビュー記事によると、フィンランドのクリスマスは12月24日がメインの日で、家族や親しい友人とクリスマスディナーを食べ、サウナに入り、プレゼントを開けます。24日〜26日は休日で、首都ヘルシンキでも街が空っぽになるほど皆が家で過ごすそうです。家族で料理を作り、お墓参りもすることから「日本のお正月に近い雰囲気」と表現されています。

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日本でも、両親・祖父母に贈るクリスマスを

世界のクリスマスを見ると、「家族みんなで集まり、一人ひとりに贈り物を用意する」のが本来の姿に近いことが分かります。日本では子どもや恋人のイベントになりがちですが、実家の両親や祖父母に贈り物をするのも、決して特別なことではありません。

選ぶときのヒントになるのが、世界のクリスマスの定番です。ドイツのシュトレンやイタリアのパネットーネのように日持ちがして少しずつ楽しめる焼き菓子、家族の食卓を囲むワインやごちそう、冬の部屋を彩る花は、離れて暮らす両親・祖父母にも贈りやすいジャンルです。ドイツの家庭にならって、短くても手書きのカードを添えると、気持ちがより伝わります。

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よくある質問

Q. 日本で最初のクリスマスはいつ?
A. 記録に残るものとしては、1552年に山口でイエズス会の宣教師が日本人信徒を招いて行った降誕祭のミサが最初とされています。一般に広まったのは明治以降で、明治屋のクリスマス飾りや不二家のクリスマスケーキなど、商店の取り組みが広まりの一端を担いました。
Q. クリスマスケーキを食べるのは日本だけ?
A. 日本だけではありません。イギリスや英連邦諸国にもクリスマスケーキがあり、ドイツのシュトレン、イタリアのパネットーネ、フランスのビュッシュ・ド・ノエルなど、各国に伝統菓子があります。スポンジといちご、クリームの形は日本で広まったスタイルです。
Q. サンタクロースのモデルは誰?
A. 4世紀ごろ小アジアのミラで司教を務めた聖ニコラウスが原型といわれています。ヨーロッパでは命日とされる12月6日に聖ニコラウスの祭りが行われるようになり、オランダやベルギーなどでは子どもに贈り物をする日になったといわれています。
Q. 両親や祖父母にクリスマスプレゼントを贈るのは変?
A. 変ではありません。ドイツでは家族一人ひとりがプレゼントを用意し、フィンランドでも家族で集まって贈り物を開けるのが一般的です。日持ちする焼き菓子やワイン、花など、世界のクリスマスの定番から選ぶと季節感も出せます。

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